YouTube動画広告と商品フィードがより密接に 〜ショッピング利用可能なキャンペーンタイプが拡大

2021年11月12日(日本時間:11月13日)、Google は自社の動画広告キャンペーンのうち、プロダクトフィードをサポートするキャンペーンのサブタイプを増やすことを発表しました。アップデートは2021年内には全アカウントに適用される見込みです。

参考リンク

https://support.google.com/google-ads/answer/11371384

こんな感じで動画の下にショッピング広告が出ます

これにより、動画広告と Google Merchant Center を利用する広告主(≒Eコマースを展開している事業者)は、これまでの動画アクションキャンペーンのみならず、「商品やブランドの比較検討」と「ブランド認知度とリーチ」を目標としたキャンペーンの動画広告でも商品画像を表示させることができるようになります。

なお、現時点ではユーザーのスマートフォンが縦向きになっているときにのみ、動画広告の下のパネルが自動的に展開され、接続された Merchant Center の商品が表示される仕様です。(ちなみに画像は最低4つ必要で、表示の比率は1:1 のスクエアです)

※詳しくはヘルプをご確認ください!

動画を、より Shoppable に

動画広告と Google Merchant Center の接続は以前から可能でしたが、今回のアップデートで、今後はショッピング用に個別の TrueView キャンペーンを作成しなくても済むことになります。

つまり、Merchant Center と Google Ads のアカウントが接続できていればすぐに動画ショッピング広告が利用可能になるということなので、今回の取り組みはシンプルに「動画×ショッピング」の裾野を広げ、トライするためのハードルを下げることを目的としていると考えられます。

動画とショッピングをつなげる広告主が増えれば、ユーザーが目にするショッピング広告の絶対数は増えます。

以前 YouTube の動画アクションキャンペーンがテレビにも拡大しているという記事にもあったように、Google はショッピング可能なデバイスを拡大(=配信インベントリの増大)を進めていますので、同時にショッピング広告を実施する事業主の裾野を広げていく必要があります。

参考リンク

 

Shopify などのコマースプラットフォームとの接続強化により、Google ショッピングの無料枠を利用するマーチャント増えていく地盤をつくることは成功していますので、今後はEコマースとしてマッチングする絶対数を増やし、事業者が Google Merchant Center を継続的に利用していくインセンティブを増やしていくということなのでしょう。

言い換えれば、今回のアップデートは 「Google Merchant Center の出口である配信面を増やしていく活動」と、「広告を利用する事業者を増やしていく活動」とを同時に満たすための取り組みであると言えるのかもしれません。

いずれにせよ、Eコマースにとっては「商品フィード」と「動画の活用」の両方の可能性を広げることになります。この動きには引き続き注目していきたいと思います!