2025年10月、Shopifyに新しい商品ステータス「Unlisted(非公開)」が追加されました。この機能を使うことで、商品をストアや検索結果には表示させずに、URLを知っている人だけがアクセスできる状態にすることができます。
たとえば、会員限定商品や購入特典のプレゼントなど、一般のお客様には見せたくない商品を取り扱う際に非常に便利な機能です。本記事では、この「Unlisted」ステータスの概要と活用方法、そして解決できる課題を紹介します。
Unlisted(非公開)ステータスとは?
「Unlisted」は、これまでの「Active(公開)」「Draft(下書き)」に続く新しい商品ステータスです。

このステータスを設定すると、商品は次のように扱われます。
- ストアの検索結果・コレクションに表示されない
- すべての販売チャネル(オンラインストア・POS・Shopなど)で非表示
- Googleなどのインターネット検索結果にも掲載されない
- Shopifyカタログにも含まれない
しかし、直接URLを知っている人だけはアクセス可能という点が大きな特徴です。つまり、「完全非公開」ではなく「リンク限定公開」のようなイメージです。
活用シーン:どんな場面で使えるのか
Unlistedステータスは、通常販売には出したくないが、特定条件でのみアクセスさせたい商品に最適です。具体的な活用シーンを紹介します。以下のように、販売チャネルを細かく制御せずにURL単位で限定公開できる点が大きなメリットです。
| シーン | 具体例 |
|---|---|
| 会員限定販売 | ファンクラブやメンバーシップ会員だけが購入できる限定グッズ |
| 購入特典商品 | 「◯◯円以上購入でプレゼント」など、単独販売を防ぎたい特典アイテム |
| 保証・修理商品 | 保証延長プランや交換用パーツなど、特定顧客だけがアクセスできる商品 |
| アドオン・セット販売 | メイン商品に付属するアップグレードオプションや追加パーツ |
| 社内・B2B専用商品 | 社員専用やパートナー企業向けにだけ公開したい商品 |
Unlistedが解決する課題
これまで、特定ユーザーだけに商品を見せたい場合、「販売チャネル設定」「タグ」「アプリ」などで工夫する必要がありました。しかし、それでは管理が煩雑になったり、誤って一般公開されるリスクもありました。
Unlistedを使えば、次のような課題をシンプルに解決できます。
| 課題 | Unlistedでの解決方法 |
|---|---|
| 商品を検索やコレクションから隠したい | ステータスをUnlistedに設定するだけで非表示にできる |
| 特典商品を単体購入させたくない | URL限定公開により、キャンペーン経由以外からのアクセスを防止 |
| 会員限定やB2B販売を安全に行いたい | ログインや会員システムに依存せず、ステータスで制御可能 |
| 内部テスト用・非公開商品を扱いたい | Googleなどの検索結果にも表示されないため安心 |
| Draftだとスタッフも確認しづらい | 公開URLで動作確認ができ、実運用に近い状態でテスト可能 |
「Active」と「Draft」の間を埋める新しい選択肢
Unlistedは、「Active(公開)」と「Draft(下書き)」の中間的なステータスです。
- Active:全公開。誰でも見られる。
- Draft:完全非公開。スタッフ以外はアクセス不可。
- Unlisted:URLを知っている人のみアクセス可能。
この中間ステータスが加わったことで、Shopifyの商品管理はさらに柔軟になりました。キャンペーンや限定販売をより安全・効率的に運用できるようになります。
まとめ
「Unlisted(非公開)」ステータスは、「見せたくないけど、使いたい」商品の運用を可能にする新しい仕組みです。
- 一般公開せずに販売・テスト・配布ができる
- SEOや検索結果に影響を与えない
- 限定販売や特典商品を安全に扱える
ファンクラブ運営・サブスク特典・B2B販売を行うショップでは大いに活用できるのではないでしょうか。Shopifyのオフィシャルサイトでも詳細が公開されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
Shopify公式サイト:「New: Unlisted product status」
