2025年10月、Shopifyから待望の新機能が発表されました。これまでオンラインストア限定だったサブスクリプション（定期購入）販売が、実店舗販売（Shopify POS）でも利用可能になりました。店頭での初回購入時に「次回から自動でお届けしますか？」と提案し、そのままサブスク契約を登録できるようになります。オンラインと店舗をシームレスに接続することで、顧客体験とLTV（顧客生涯価値）の向上が期待できます。
Shopify POSでのサブスクリプション販売とは？
今回のアップデートでは、「Shopify Subscriptionsアプリ」または「互換性のあるサードパーティのサブスクリプションアプリ」を利用しているマーチャントであれば、POS（Shopifyの店頭販売アプリ）上でも定期購入商品を販売できるようになりました。
スタッフはPOSのチェックアウト画面からサブスクリプション商品を直接追加でき、顧客は店頭で即座に定期購入を開始できます。オンラインで提供しているサブスクリプションプランと同一内容を店舗でも販売できるため、どこで購入しても同じプランに加入頂けます。
活用シーン：店頭販売にサブスクを組み込む
Shopify POS のサブスクリプション販売を活用することで、オンライン中心だった定期販売を店舗に拡張し、「購入＝リピートの起点」という流れを自然に生み出すことができます。
| シーン | 具体的な活用例 |
|---|---|
| 定期配送の店頭契約 | コーヒー豆やスキンケア用品など、購入時に「次回から自動でお届けしますか？」と提案し、その場で契約。 |
| 実店舗とオンラインの一元管理 | 店舗で登録したサブスクリプション契約がオンラインの顧客アカウントにも反映。マイページから内容変更も可能。 |
| 美容・サロンなどのサービス業 | POSから月額プラン・メンバーシップを登録。予約・決済・更新までをShopifyで完結。 |
| B2B・法人向け定期契約 | オフィス向け定期納品や保守契約など、継続契約をPOS経由で簡単に登録。 |
解決できる課題
このアップデートにより、「店舗＝単発購入の場」から「継続購入の起点」へと役割を進化させることができます。
| 課題 | 解決策 |
|---|---|
| 店舗とオンラインの契約管理が分断していた | POSで同じサブスクリプションを扱えるようになり、データを統一管理可能に。 |
| 店頭で口約束の「次回購入」を仕組み化したい | POSですぐに登録できるため、リピート購入を自動化。 |
| オンライン登録が面倒で離脱していた | 店頭スタッフが代行登録し、スムーズに定期購入開始。 |
| 店舗でのLTVが伸び悩んでいた | 店頭契約で継続購入を促進し、安定的なリピート収益を確保。 |
まとめ：実店舗でも“リピートを生む仕組み”を
今回のPOSアップデートにより、Shopifyのサブスクリプション販売はオンライン限定から、リアル店舗を含むオムニチャネルへ進化しました。
- POSで定期購入をその場で登録
- オンラインと同じプランを共有
- 顧客データ・契約情報を一元管理
これまで「店舗でサブスクを始めたいけれど運用が難しい」と感じていたブランドにとって、非常に大きな一歩になるアップデートです。Shopify公式でも詳細が公開されていますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
Shopify公式サイト：「Subscriptions now available in POS」
