Shopify Editions 26 winterで、Sidekickを使ってカスタムアプリを作成できる機能が発表されました。アイデアを文章で伝えるだけで、Shopify管理画面内で動作するアプリのたたき台を生成できます。
本記事では、この新しいアプリ作成機能について、機能の概要と活用シーン、解決できる課題を整理して紹介します。
機能の概要:文章で要件を伝えると、カスタムアプリのたたき台が作られる
今回のアップデートでは、Shopifyの管理画面に組み込まれたAIアシスタント「Sidekick」を使って、ストア管理向けのカスタムアプリを生成できるようになりました。やりたいことを文章で入力すると、その内容をもとにアプリの初期バージョンが自動で作成されます。
Shopifyの管理画面で「Sidekickアイコン」をクリックしてチャットを開き、チャットウィンドウの「+」アイコンをクリックし、「アプリを生成する」を選択してプロンプトを入力することで、アプリ生成をはじめることができます。

生成後も、チャットで指示を追加することで調整が可能です。変更のたびに新しいバージョンが作られ、プレビューで挙動を確認したうえで、管理画面にインストールできます。
なお、この機能は Grow、Advanced、Plusプラン のストアで利用できます。
運用上の前提として、生成されたアプリはShopify管理画面内でのみ動作します。顧客向け画面やテーマ、チェックアウトなどにはアクセスできません。また、ストアのデータを変更する可能性があるため、インストール前のテストが推奨されています。
活用シーン:小さな業務アプリを、必要なときに自分たちで用意する
Sidekickによるアプリ作成と相性がいいのは、「既存アプリでは少し足りない」管理業務です。たとえば、Shopifyのヘルプ記事には次のような用途が紹介されています。
- 販売速度をもとに、再注文が必要な商品を抽出する
- 選択した商品の割引付きチェックアウトリンクやQRコードを生成する
- 顧客を検索し、条件に応じたカスタム割引を作成する
- チーム内の簡易タスク管理を行う
いずれも、外部に公開するアプリというより、ストア運営やチーム内の作業を支援するためのものです。「ちょっとしたツールが欲しいが、開発を依頼するほどではない」といった場面で使いやすい機能といえます。
既存アプリを探して当てはめるのではなく、自分たちの業務に合わせた形でアプリを用意できる点が特徴です。
解決する課題:アプリの必要性について「本当に必要かどうか」試しながら判断できる
従来、カスタムアプリを作るには要件整理や開発環境の準備が必要でした。Sidekickを使えば、まずは文章で要件を伝えるだけで、動くアプリの形を確認できます。ゼロから設計する必要がないため、「本当に必要かどうか」を試しながら判断しやすくなります。
一方で、安全面にも配慮されています。生成されたアプリは管理APIの一部にのみアクセスでき、顧客向け画面には影響しません。また、アプリはストア内で共有され、権限を持つスタッフだけが開発・編集できる設計になっています。「生成されたから正しい」と考えるのではなく、内容を確認しながら調整する前提で使うことで、無理のない形で内製に近い運用が可能になります。
まとめ:必要な業務ツールを、文章から試作するところからはじめよう
今回の「Sidekickによるカスタムアプリ作成」は、アプリ開発の入口を軽くするアップデートです。大規模な開発を前提にせず、日々の運用で感じている不便さを解消する小さなアプリから試せます。
まずは、
- 商品や注文の確認を効率化したい
- チーム内の作業を整理したい
- 既存アプリでは補いきれない業務がある
といった身近な課題を文章にして、アプリのたたき台を作るところからはじめてみてはいかがでしょうか。
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