みなさんこんにちは。リワイア加藤です。
Shopifyでは3ヶ月に1回新しいAPIのリリースが行われます。今回は2024年1月公開の「2024-01」バージョンで新しく公開されたアップデートを、公式のDerveloper changelogから一言解説を添えて紹介していきます。
1月1日から2日にかけて公開されたアップデートは「27件」でした。カテゴリごとに分類してみましたので、ぜひ気になったものを個別に確認してみてください。
カート/チェックアウト関連
New and Updated Operations for Cart Transform API
- バンドル(セット)商品の固定価格やカスタムの商品名/画像のセットが可能に
Reset Functionality for Checkout Branding Admin API
- チェックアウトのブランド設定をAPIからリセットできるように
ChoiceList Branding in Checkout Branding API
- チェックアウト内の選択リストの表示形式の調整が実現
商品関連
Optional Argument for Product Duplications Translations
- 商品複製時に翻訳もセットでコピーすることが可能に
Scheduled Changes to Inventory
- 在庫の変更をスケジューリングできるように
Add, remove, and update discounts with the newest order editing API
- 注文の編集から新規または既存のLine Itemにディスカウントを新規追加、編集、削除が実現
Product Discount Function API Strategy
- Functionでのディスカウント適用に対して新しく「ALL(全て適用)」が指定できるように
注文・出荷関連
New Sort Options for Fulfillment Orders
- GraphQLでのfulfillmentOrdersのソートに「createdAt(作成日時)」、「fulfillBy(いつまでに出荷されるか)」が追加
- (バグ修正)返品リクエストの管理が存在する際に、ステータスが「REQUESTED」の場合、その返品の返金が行われないように調整
GraphQL Admin API Order Cancellation
- APIから注文をキャンセルすることができるように
Awaiting Return Items Fulfillment Hold Reason
- 返品商品が届くまで出荷を保留するステータスが追加
Updates to Split and Merge Feature
- フルフィルメントが分割、統合された際の挙動が追加(webhook等)
Enhancements to FulfillmentOrder API
- FulfillmentOrder、FulfillmentOrderLineItemオブジェクトに注文関連のフィールドや、決済の情報が追加
支払い方法関連
OrderTransaction MultiCapturable Field
- 複数回の決済キャプチャに対応
定期購入関連
Subscription Contract Status Update Mutations
- 定期購入契約のステータスをAPIから変更できるように
Subscription Billing Cycles API Mutations
- 定期購入契約の支払いサイクル(スキップ)をAPIから変更することが可能に
Webhook Topics for Subscription Contract Status Updates
- 定期購入契約のステータスをwebhookで受け取れるように
ACTION REQUIRED
Deprecating Stale Status in Subscription Contracts API
- 「STALE」ステータスがdeprecatedに
Subscription Contract Delivery Options Mutations
- 定期購入契約の配送方法を取得、設定できるAPIが利用可能に
ACTION REQUIRED
Billing Attempt Prevention in Terminal Subscription Status
- 定期購入契約のステータスが有効ではない場合に決済が実行されないように変更
マーケット関連
Metaobjects as Market Localizable
- Metaobjectsがマーケットごとのローカライズに対応
Deleting Multiple Market Regions
- 1回の更新で複数のマーケットの削除が可能に
その他
Line Item Field Exposed in AbandonedCheckout API
- AbandonedCheckoutの項目としてline_itemsを追加
ACTION REQUIRED
Syncing External Marketing Activities
- 外部データ(広告など)を取り込み、マーケティングデータとして活用できる仕組みがより細かく制御可能に
created_by_app and created_by_user fields on Metaobject and MetaobjectDefinition types
- どのアプリ、スタッフが作成したメタオブジェクトなのか指定できるフィールドが追加
Storefront Access Control Settings Update
- ストアフロントでのカスタムデータ(メタフィールド・メタオブジェクト)の表示権限がより明示的に
New Webhook Topics for Metaobject Events
- メタオブジェクトのwebhookが追加