Shopify Editions 26 winterで、Sidekickを使ってオンラインストアのテーマを編集・カスタマイズできる機能が発表されました。実装したいデザインや雰囲気を文章で伝えるだけで、テーマ設定への変更案を即座に提案・適用できます。
本記事では、このAIを活用したテーマ編集機能について、機能の概要と活用シーン、解決できる課題を整理して紹介します。
機能の概要:デザインの要望を文章で伝えると、テーマ設定に反映される
今回のアップデートでは、Shopifyのテーマエディター上でSidekickを使い、テーマのカスタマイズを行えるようになりました。「エレガントなタイポグラフィで高級感のある雰囲気にしたい」「余白を広く取り、落ち着いた印象にしたい」といった要望を文章で伝えるだけで、Sidekickがテーマ設定の変更案を提示し、その場で適用します。
特徴的なのは、テーマプレビュー上で編集対象を直接指定できる点です。プレビュー画面で任意のセクションやブロックをクリックし、「この商品情報エリアに、カラー・サイズごとの在庫数を表示したい」「このヒーローセクションの文字をもう少し目立たせたい」といった形で、対象を明確にしたままSidekickにカスタマイズを依頼できます。

Sidekickは、全体設定だけでなく、ページ内の既存セクションやブロック設定も検索し、テキスト、数値、色、配色、余白、角丸、影、フォントなどの調整をまとめて行います。そのため、商品ページに在庫数や補足情報を追加したり、レイアウトや視認性を改善したりといった変更も、設定項目を探し回ることなく進められます。
また、デザイン変更の途中でもプロンプトを追加できる点も実務上のメリットです。一度の指示で完結させる必要はなく、「やっぱり文字サイズを少し大きくしたい」「在庫数は色ごとに分けて表示したい」といった追加要望を、そのまま会話として重ねていくことで、調整を続けられます。
なお、Sidekickが提案・適用した変更は自動保存されません。内容を確認したうえで、手動で保存する必要があります。また、テーマ編集はSidekickをテーマエディター上で使用している場合にのみ可能です。
活用シーン:言葉とプレビューを起点に、テーマ調整を進められる
Sidekickによるテーマ編集が力を発揮するのは、「デザインの方向性は決まっているが、どこをどう直せばいいかが分かりづらい」場面です。
たとえば、
- 商品ページに、カラー・サイズごとの在庫状況を分かりやすく表示したい
- 重要な情報が埋もれているので、視線の流れを整理したい
- キャンペーンに合わせて、一部セクションの印象だけを変えたい
といった要望を、プレビュー画面で対象を指し示しながらSidekickに伝えられます。さらに、調整の途中で気づいた点をそのまま追加で指示できるため、「まず大枠を整える → 細部を詰める」という実務に近い流れでテーマ編集を進めやすくなります。
解決する課題:テーマ編集の試行錯誤をより軽くする
この機能が解決するのは、「テーマ編集は触れるが、理想の見た目に近づけるまでが大変」という課題です。従来は、設定項目を探しながら数値や配色を少しずつ調整し、プレビューを確認する作業を繰り返す必要がありました。
Sidekickを使えば、まずは完成イメージを言葉で伝え、変更案をまとめて確認できます。ゼロから設定を探す必要がなくなるため、調整の初速が上がります。一方で、すべてを自動で決め切る設計ではありません。変更は保存前に確認でき、必要に応じて手動で微調整する前提になっています。
「提案をたたき台として使い、人が仕上げる」役割分担がしやすい点も、実務向きといえます。
まとめ:デザインの方向性を言葉にして、テーマ編集の下書きから始めよう
今回の「Sidekickによるテーマ編集」は、テーマカスタマイズの入口を軽くするアップデートです。細かな設定変更に入る前に、まずは「どんな雰囲気にしたいか」を文章で伝え、全体像のたたき台を作れます。
最初の一歩としては、
- 全体のトーンや世界観を見直したい
- 一部セクションの印象を変えたい
- デザイン調整にかかる時間を減らしたい
といった場面から試してみるのがよさそうです。
テーマ編集を「細かな作業」ではなく、「方向性を整えるプロセス」として進めやすくなる機能といえるでしょう。
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