Shopifyアプリ「Loyalty, Rewards and Referrals」の説明書

Loyalty, Rewards and Referrals の概要

名称Loyalty, Rewards and Referrals(LoyaltyLion)
料金無料プランあり(無料プランの月の取引数800件まで)
言語英語(オンラインストア上の表示は日本語に翻訳可能)
URLhttps://apps.shopify.com/loyaltylion?locale=ja

アプリの特徴

  • Shopify上でロイヤリティプログラムを作成できる(疑似的なポイントプログラムも実施可能)
  • お客様のさまざまな行動に合わせたポイント付与、幅広いリワード提供が可能
  • リファラルプログラムの構築も可能
  • Shopify POSなどと連携し実店舗とECでのロイヤリティプログラムを構築可能

機能一覧

ポイント付与イベント

  • 商品購入(ポイント付与率は1円=1ポイントが最低レートで、100円=1ポイントなどの付与率は設定できないため注意が必要)
  • 会員登録
  • サイト訪問
  • リファラル
  • 商品レビュー
  • SNSフォロー
  • 誕生日
  • カスタムイベント

リワード(ポイント利用)イベント

  • 商品値引きクーポン
  • 送料無料
  • 商品プレゼント
  • 商品への先行案内
  • カスタムイベント

導入方法

1.アプリインストール

Shopify のアプリストア で Loyalty, Rewards and Referrals(以下:LoyaltyLion と表記) を検索し、「アプリを追加する」からインストールします。

インストールすると、LoyaltyLion の初期設定画面に遷移します。実施するロイヤリティプログラムやストアに表示するウィジェットのデザインイメージが決まっている場合は、ここから設定が可能です。

初期設定はガイダンスに沿って進めば比較的かんたんにスタートできますので、この記事では、初期のステップを飛ばしてウェジェットデザインとロイヤリティプログラムを設定する方法を説明していきます。

ひとまず規約に同意して LoyaltyLion の管理画面に進んでください。

利用規約に同意して、[Launch program]をクリックします

一度設定が完了すれば、LoyaltyLion のウィジェットがオンラインストア上に表示されるようになります。

この際に、デフォルトで有効化されているポイント付与イベントも稼働するようになりますので、「いきなりスタートするのはまずい!」「詳細設定してから開始したい!」といった場合は、ストア上にロイヤリティプログラムが表示されないように、オンラインストアの「コード編集」から theme.liquid へ進み、LoyaltyLion のウィジェットをコメントアウトしておいてください。

App Extension 対応後は方法も変わると思います

 

念のため、デフォルトのポイント付与イベントも無効化しておきましょう。

デフォルトで問題ない場合はDisableにしなくても大丈夫です

2. ポイント付与、利用のイベントを作成する

画面上部の「Manage」セクションより「Create new rule」に進むと、ポイントを付与するイベントを作成できます。

ストア内外のさまざまなアクティビティに対してポイントが付与できるため、自社の商品やユーザー属性に合った内容を検討して設定しましょう。

作成したアクティビティは自動的に有効な状態となるため、先述のデフォルトイベント設定時と同様に、有効化したくない場合にはアクティビティを Disable に変更しておいてください。

誕生日やSNSのフォロー、ニュースレター購読など、たくさんあります

 

続いて、ポイント利用(どのようにポイントを消化するか)の設定を進めます。

こちらも付与時と同様にさまざまなアクションに対してリワードを作成できますが、ここではもっとも利用頻度が高いと考えられる「Money off(クーポン発行)」を設定してみます。

送料を無料にしたり、バウチャーを発行したりもできます

 

「Money off」をクリックすると以下の画面に遷移します。

10,000ポイントで100円引きのクーポンの例

「Discount amount」には、このクーポンの値引き額を入力します。

「Cost to redeem」には、このクーポンを利用する場合に必要なポイント数を入力します。

「Minimum spend」で、このクーポンを利用できる最少購入金額を指定することも可能です。

上記のキャプチャの場合「10,000ポイントを利用して100円引きクーポンが発行できる」という意味になります。「購入額1円あたり1ポイント付与」というルールの場合、ポイント還元率を1%とした設計ですね。

3. デザインを調整する

続いて、左メニューの「Program design」より、画面に表示されるウィジェットのデザインを調整します。 右カラムにプレビューが表示されるので、色味などを確認しながらデザインを調整していきます。

ストアの基調カラーと合わせると違和感が出にくいと思います

4. 翻訳する

左メニューの「Languages」から、英語の表記を日本語に翻訳していきます。

地味に量が多いです

この翻訳ページは分量が多いため、利用しているリワードプログラムに合わせて必要な箇所を優先して翻訳するのがよいと思います。

ただ、実際の画面を見ないとどの単語(フレーズ)を翻訳すべきかがわかりづらいため、いったんはざっと翻訳してみて、その後 LoyaltyLion を有効化した際にストアでの表記を見ながら文言の調整をするのをオススメします。

5. LoyaltyLion を有効化する

手順「1.アプリインストール」で行っていた theme.liquid 内の LoyaltyLion アプリのコメントアウトを削除し、ウィジェットをサイトに表示できるようにします。

その際に、ポイント付与の仕組みも「Enable」に変更することを忘れずに!

6. テストする

実際にポイントを付与、利用した場合の動作についてテストしましょう。

管理画面上で手動でポイント加算することもできるので、ストアでの翻訳など、実際のユーザーの利用シーンを想定して表記や挙動を確認します。

管理画面上でポイント付与されているか確認

ここまで終われば、LoyaltyLion の初期設定は完了です。お疲れさまでした!

7. 有料化する(必要に応じて)

LoyaltyLion は無料プランでも 月800件までの取引サポート、購入や会員登録に対するポイント付与と、「Money off(クーポン発行)」の機能が利用できます。

機能はアラカルトに追加できます。たとえば誕生日を登録できる機能を $5 で追加するなど、ストアの方針に合わせて必要なものを適宜追加することが可能です。

「会員ランクを作って提供するプログラムの内容を変更したい」「月に800件以上の取引がある」といった場合は、プランをアップグレードする必要があります。 この場合は、LoyaltyLionのサポートへ問い合わせてください。

なお、ECシステムの乗り換えなどにより、すでに既存のお客さまが保有するポイントを LoyaltyLion 上に移行したい場合には、ポイントインポートに関するヘルプを見ながら対応できます。

ロイヤリティ施策の重要性

モノと情報とがあふれる現代では、競合商品や他のブランド、チャネル間の比較競争圧力は常に存在し、顧客の離脱や乗り換えというリスクが常につきまといます。ますます競争が激化するEコマースにおいて、顧客ロイヤリティの重要性は強調してもしすぎることはありません。

ロイヤリティの向上は、リピート率の上昇や、客単価の向上、口コミによる拡散や購入率への影響など、ストアの成長に欠かせないたくさんのメリットをもたらします。

ロイヤリティ施策にはさまざまな種類があります。以下の記事でも Shopifyアプリを利用したロイヤリティ手法について解説しておりますのでぜひご確認ください。

筆者は実店舗とECでのロイヤリティ施策一元化についてもサポートしています!(宣伝)

 

今回ご紹介した LoyaltyLion では活用次第でいろんなプログラムが実施できます。ストアで利用できるロイヤリティプログラムの解説ページなどを用意すると、お客様にとってわかりやすく、利用の後押しになると思います。

ぜひ一度トライしてみてはいかがでしょうか!

LoyaltyLionアプリの公式ページはこちら

https://loyaltylion.com/

 

REWIREDでは、日本語アプリの制作者(制作会社)さんからの寄稿・アピールをお待ちしております!
我こそはというアプリの管理者の方はぜひお問い合わせフォームからご連絡ください。